いつまでも若いつもりが少しづつ歳を重ね、そろそろ「働き盛り」と呼ばれてもいい年頃になってきた私たち。会社、職場での責任も大きくなり、日々押し寄せてくる仕事と格闘しているうちに一日が過ぎ去ってゆく・・・。そんなご感想をお持ちの貴兄も多いことでしょう。
さて、本日の話題は・・・・転勤。
私の友人、知人にも転勤を命じられ、他所へ移る方がボチボチ増えてきました。我々の世代で転勤を命じられた場合、子どもの学齢、親や親族の健康状態など諸条件で、結果、単身赴任を強いられるケースが少なくありません。
先日、名古屋への転勤が決まった先輩Sさん。小中学校に在学する三人の娘さん、ほぼ寝たきりの病弱な父親、そして心の病を抱える弟と同居の生活。
会社に籍を残す以上は必然的に単身赴任となります。新幹線等、交通が便利になったとは言え、会社から規制費用として支給されるのは月に一、二回分のみ。それ以上の帰省は「自腹」を切っての移動となります。
子どもたちも、これからが難しい年頃。父親不在の家庭を切り盛りする奥様の心身両面の健康状態が懸念されます。
当家のように両親そろっていても、思春期の子どもと日々のストレスは相当なものです。
このようなケースは決してレアなものではありません。少なからずの家庭が転勤、単身赴任することにより、大きな、大きすぎるリスクを抱えることとなります。
「気に入らなければ会社辞めればいいじゃん?」
そんなものではありません!不況の続く中、再就職がいかに難しいことなのか、誰もが認識しているはずです。
転勤・・・。
どうも体のいいリストラの道具に使われている気がしてなりません。
現在も支給されている「子ども手当て」等、金銭的なバックアップも勿論嬉しいのですが、子育て中の保護者、要介護の親族を抱える保護者の転勤等に関しては、国や自治体も含め一定のガイドラインを設け、親子が健全に家族としての時間を過ごせる配慮をすることも必要不可欠なのでは?
平均寿命世界一を誇るわが国。しかし!親が親として真剣に子どもと向き合える時間は決して長くないのですから・・・・。