週末、初回点検にご来店くださったO氏。新しくお求めいただいたY社のスクーター、大変お気に入りいただいているようで安心。
さて、この写真は・・・・
エンジンオイルのドレンボルト用ワッシャです。初めての脱着にも関わらず随分変形していますね。同じ箇所でもY社は銅製、H社はアルミ製が主に使用されています。私の概念ではドレンガスケットは毎回交換したほうが安心です。大丈夫だろう・・・と再使用すると、漏れに繋がるリスクが生まれます。今回のワッシャも再使用すると恐らく漏れを生ずるでしょう。特にY社のモノは取り付けによる塑性変形が大きいような気がします。
排気量の大小に関わらず、4サイクルエンジンが殆どとなった今、オイル交換は必要不可欠な作業です。その作業をご自身、バイクに不慣れなガソリンスタンドなどで施工し、オーバートルクでワッシャが損傷、結果オイル漏れ。中には締めすぎでケース本体が割れて入庫する車両もあります。
エンジン、ボルトサイズ、ガスケット材質によって、締め付けトルクは大きく異なります。
当店では各メーカー、各サイズのガスケットを常備し、適正なトルク管理の下、作業しております。
当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、こんなことの積み重ねが整備の品質を向上させるものだと感じています。