自分で言うのもナンですけど、私、物欲の非常に薄いニンゲンです。豊かな環境で育ったから・・・ではありませんよ(笑)。人それぞれの性質・・・ってヤツでしょう。幼い頃を振り返っても、
「これ買って~!」
と駄々をこねた記憶もありませんし、長じて後も、必要に迫られた買い物はしますが、分不相応の物品に心を動かされることはありませんでした。ケイタイだって所持するようになったのは随分遅かったですから。
おそらく今後も、所謂「モノ」には、あまり食指を動かさず人生を歩んでゆくのでしょうか・・・。
さて、そんな私ですがお正月、久しぶりに買い物らしい買い物?をしましたよ。
まぁ、金額は決して高くないのですが、世間での所有率が高いあるモノを遂に私も購入しました。
i-podですわ。しかも最も安価で小さいshuffle。
我が家の妻、子供達は、随分前からSONYのウォークマンシリーズを愛用していますが、私用のものはありませんでした。どこでも音楽を聴いていたいほどの音楽好きでもないので、必要なかったのですが、語学学習用にと奮発。今のところ入れ込んだのは、テキスト付属のCDだけです。
ところで、この手の商品。随分進歩したものですね。中学生の頃、SONYからウォークマンが発売され、友人と自転車に乗って市内の大型電気店に出向き視聴したものです。確か値段は3万円位と高価で、中学生が気楽に買えるモノではなかったと記憶しています。勿論、私も購入に至ることはありませんでした。その後、値段が下がったり、カセットがCD、CDがMDとメディアも移っていきましたが、欲しいと思ったこともなく時が過ぎ去りました。そして44歳の冬!とうとう携帯ミュージックプレーヤーデビューです~。
しかし、技術の進化とは凄まじいですね。4,000円も払えば数百もの歌、音源をポケットに入れて持ち歩ける不思議な小箱を手に入れることが出来る現代・・・。
行き着くところまで来た様に思いますが、これからもまだまだニンゲンの果てしない欲望が技術を進化させ、今では想像もできないモノが生み出され続けるのでしょう。
私達が現役リタイヤを迎えるころ。どんな形で音楽を聴き、或いはその基となる電気はどのような形で供給されるのでしょうか?若いモンを捕まえて・・・
「わしらぁ、カセットテープ時代のウォークマンを聴いたことあるんじぇ」
現在の年配者が蓄音機、真空管を語る調子で話してみたいものです。