先日に引き続き新聞に関する話題・・・
地元の有力紙、山陽新聞に連載中の小説。村上春樹氏著「55歳からのハローライフ」
先月より連載がスタートし、話は少しづつ前進しています。毎朝とても楽しみに紙面を開きますが、読み終わるまで、じっくり付き合ってもせいぜい1~2分。あっという間に「つづく」に至ります。その作品のあらすじや内容は大勢の方がネットで紹介されているので、敢えて割愛いたしますが、時に「ぐっ!」と心に響くシーン、セリフがあります。
長編小説を一気読みする際には、見落としてしまいそうなワンシーンでも、この文量(こんな言葉あるのかな?)だからこそ、目に留まるのかもしれません。
昨日の内容より・・・ホテルのロビーの隅で1人泣きながら誰かを待つ様子の面識も無い男に、女性主人公「中米」さんが紅茶を奢る場面。今日の中盤以降の文面を要約すると(って正確に覚えてないだけですケド)人間、どんな辛いこと、苦しいことがあっても、好きな飲み物を一杯飲むことができれば、精神的な苦痛は随分和ぐ筈。そのシーンで「中米」は、蜂蜜入りの、アールグレーを彼に飲ませようとしています。彼女もその飲み物に今まで助けられたとのこと。自殺に至る心境にあっても、その前に好きな飲み物を飲むことが出来れば自殺者は減るのでは・・・とのこと。
案外、人間の心理なんて、そんなものかもしれません。
あなたにとって、心を救ってくれるかもしれない飲み物って・・・何ですか?
コーヒー、紅茶、アルコール・・・。しかし、そのカテゴリーであればなんでもOKではなく、それぞれ更に細分した何か・・・が必要な気がします。
私にとっては・・・。そうですねぇ。大き目の白い磁器で飲む、ジャスミンティー・・・かな?
それはともかく。デジタル全盛の時代。欲しいもの、情報が欲しいだけ瞬時に入手できる現代に、少しづつ手に届く新聞小説も、中々いいモンですわ。