新聞で読むニュース、テレビ、ラジオで視聴するニュース、そして更にインターネット上で閲覧するニュース。それぞれ特徴があり、優劣をつけることは出来ません。中でもネットで配信されるニュースには、他のメディアが取り上げないユニークなものが少なくありません。今朝、ちょっと驚いた記事・・・。
リンク先の神社。神道の伝統格式に則った結婚式のプランを中国に売り込んでいる・・・とのこと。現地旅行社と提携し、今年中にも挙式ツアーが始まるようです。
神道・・・と言えば、中国で戦争体験を経た世代にとっては、嫌悪感、それを通り越した悍ましささえ感じられる宗教でしょう。その宮司自ら、中国の地で結婚式プランを売りこむ発想、そしてその決断力、行動力には新鮮な驚きを感じました。
現地でのプロモーションは非常に好印象とのこと。今の若い世代にとって、日本は抗う対象ではなく、憧れる対象としてのイメージが強いのでしょう。
考えてみれば・・・。
日本は無宗教の国と言われながら、結婚式はキリスト教の教会(式場内に作られた施設含む)で行われることが少なくありません。2度の世界大戦を経験し、西洋を代表する国の一つ、アメリカに原子爆弾を2発も投下され、甚大な被害を被った被爆国、日本。その国の若者が、キリスト教の洗礼を受けるに至ることもなく、キリスト教の教会で結婚式を挙げている事実。案外、神道の結婚式ツアーは、ビジネスという観点からすると「穴場」だったのかもしれません。
ちなみに私は・・・近所のお寺で仏前にて挙式しました。特に・・・熱心な仏教徒ではありませんし、他の宗教への嫌悪感もありません。
まあ、要は二人が幸せな瞬間を過ごせれば良いわけで・・・。
発想の転換。どんな商売にも求められていることですね。