スクーターが4サイクル化して、燃費が向上。音も静かになり、排気ガスもキレイになりました。
しかし、2サイクルの時代では構造的に起こらなかった不具合が結構な台数で発生しています。
バイク店の皆様はよくご存じかつ、ご対応されていると思いますが・・・バルブのカーボン噛み込です。
走行中、或いは一時停止してからの発進時など。急にエンジンが停止、再始動できない状態に。
「あの~、バイクが急に動かなくなったんですけど~」
ってお電話。4サイクルスクーターの場合、相当高い確率で、上記の症状です。
応急処置的な手段もありますが、基本的にはエンジンの分解整備が必要です。
各メーカー、それぞれに対応策や部品を用意していますので、心当たりの方は是非、お近くの販売店にお問い合わせください。保証期間内であれば無償にて対応できます。保証期間が過ぎた場合でも場合によっては対応できる場合もあります。
原因は・・・速度超過等によりエンジン内部で不完全燃焼が起こり、燃焼室に堆積したカーボン(結構固い)がバルブとヘッドの隙間に噛みこむ。
対策は・・・法定速度をなるべく遵守する。ハイオクガソリンを使用する。メーカー指定の燃料添加剤の使用。暖機運転を長めに行う・・・等々。
正直、なり易い車種、そうでない車種があり、お客様にとっては、ちょっと不公平な感じがするかもしれませんが、仕方ないですわ。
そして・・・一度対策すれば絶対ダイジョウブ!と言えないのがこの症状。使用状況が同じであれば、再発の可能性大。
ちなみに今回入庫しているSさんのTODAY。走行9000km。2回目だったので、メーカー曰く
「シリンダー、シリンダーヘッドも新品に替えてください」
おお~っ、太っ腹!
でも・・・・頻発するリコール等市場措置、そしてクレームへの対応・・・。メーカーさん、なんだか気の毒に感じます。