最近、ちょっと気になったコト。
近年のバイクは殆どがコンピューター制御されたフューエルインジェクション車。「調子悪いんよ~」と入庫するバイクも、キャブレター時代のバイクとは診断のステップ、処置内容が異なる場合も少なくありません。
先日入荷したカワサキのニンジャ250。
「アイドリングが続かないんよ・・・」との訴え。
キャブの時代なら、アイドリングスクリューやパイロットエアスクリューの調整で対応出来ることも少なからずありました。
ニンジャ250にも実はアイドリング調整スクリューが付いています。そこで調整すれば強制的にアイドリングを上げることもできますし、ネットで検索してみると、この従来と同じ方法で対応しているユーザーが結構いらっしゃるようです。しかし・・・。
ある程度(例えばNINJAの場合、8000km程度?)以上の走行距離が出ている状態ならば、スロットルバルブの洗浄を行う必要があります。

調整スクリューで強制的に上昇させると、排気ガスが所謂、濃い状態になり、プラグがくすぶり、結果エンジン停止・・・という結果になるかもしれません。って言うか、なるでしょう。
今回の修理車両も、結構走っていたので迷わずスロットルボディを取り外し、バルブ周辺を洗浄。はい、絶好調!です。カウリング外して、タンク外して、エアクリーナーボックスを後方にずらし・・・ボディーの取り外しは結構メンドウですけど、仕方ありませんね。
ネットの情報は様々なシーンで我々の生活をサポートしてくれます。しかし、全てを信頼するのは、少々危険です。今回ご紹介したのは一つの事例ですがネットの情報も含め、複数の方面から情報収集を行い、最後は自身の責任で判断する。そんなスキルが求められている時代の様に感じます。