先日、とある情報サイトでアメリカへの旅行者が消費する金額の国別ランキング・・・的な数値を目にした。その名誉ある第1位は!
一人平均5,229ドル(42万円)を消費する中国人でした。
特に買い物への情熱は凄まじく、7人程度のツアー客用に20人用のバスを用意して対応するケースも少なくない様です。理由はモチロンショッピングで大量の荷物が発生するから・・・。
長年、一般人民の海外渡航が規制されてきた中国。ある程度、経済的余裕のある方は先を争って海外への旅に出られているのでしょう。
私が留学時代にお世話になった恩師も、今年の春節には、ご夫婦でモーリシャスへ旅されたとのことで写真をお送りくださいました。う~ん・・・80年代の中国をリアルに体験した私にとっては、考えられないレベルまで経済が発展したことを感じずにはおれません。
勿論このようなケースは一部の「富裕層」に限られるのでしょうが、その「富裕層」と呼ばれる人々の対人口割合が増え続けているのは事実でしょう。
私が学生時代、何かの本のページで、こんな言葉を目にしました。
「ハワイには世界各国から観光客が集まる。一番おカネを使うのは日本人。しかし一番楽しめないのも日本人・・・」
日本にも「バブル経済」と称された好景気時代もありました。残念ながら私は、その時代を学生として、社会人の卵として過ごしました。カネが余る生活を享受することもなく、その当時の旅も非常に質素なものでした。その土地に暮らす庶民と食事を楽しみ、酒を飲み、そして時に現地の方々に助けられ・・・。美しく忘れられない旅の思い出の数々。同様の価値観を共有できない方からみれば負け惜しみの様に聞こえるかもしれませんが、私思うに・・・質素な旅なればこそ、見えるもの、感じるものがある!
逆におカネにモノを言わせば言わす程、見えなくなる世界、その国の現実・・・があると感じます。
将来、真の日本の姿、自然、文化に興味を持って来日される中国の方々も増えてくると思います。そうなればこそ、市民同士の交流が生まれ、友好的な感情が育まれると感じます。