数年間不使用だったO氏のCT100。この度、修理にお預かりしました。キャブの分解整備、バッテリー、オイル・・・。エンジンは好調な音で復活しましたが・・・。
一番問題になったのは、内部が錆びてしまったガソリンタンク。各種ケミカルを使用して錆取りをする手段も考えましたが、一応、メーカーへ新品の価格と在庫を照会・・・。
通常は専用オンラインを使用して検索、発注しますが、今回は特殊な車両故、FAXでの問い合わせ、そしてFAXでの返答・・・・。
車体番号でヒットする部品は3万円OVER、そして・・・販売終了、代替え部品無し!以上!!!
ふ~ん、そうなんだ・・・と思い修復作業に取り掛かったものの、ふと思い出したCTのプロショップ。そう、CTファンならば知る人ぞ知るあのショップです。電話でお問合せしてみたところ・・・。
何と!ご丁寧に純正で入手できる別仕様の代替え部品をご紹介いただきました。シートの取付方法が異なるので、その為のショートパーツも教えてくださいました。しかもホンダ指定の前記部品より随分安価に仕入れることが出来ました。さすが!です。長年CTと格闘され積み重ねてこられたノウハウを「おすそ分け」くださったことに深く感謝しております。
しかし・・・。本来、この辺りのノウハウはメーカーの部品課がフォローすべきでは?とも感じます。私もこの業界に入り20年以上が経ちました。かつてはそれぞれのメーカーの部品部門や部品商、そしてサービス部門には「神」の様な方がおられました。
「これは在庫無いけど、あれが使える!」とか、
「この車種に、あの車種の部品を使うとこうなる」とか、本当の意味でのプロフェッショナルだったと思います。今は・・・オンラインの中で数字、データーとにらめっこするのが仕事になってるんでしょうね、察するに。
特別なことは出来ない私ですが、何かの面で「やっぱプロじゃな!」って感じていただけるシゴトが出来ればと改めて思いました。