先週から作業台に乗せてるカワサキのバイク、ゼファー400。暫く眠っていたバイクですが、この度オーナーのご要望で各部を修理し再生しています。
キャブレター分解整備、エンジンオイル漏れ、フロントフォークオーバーホール、ブレーキパーツ交換、タイヤ前後交換・・・。もう9分程度出来上がりました。整備、同調のとれたエンジンが奏でる排気音は、何とも言えず心地よいものです。
ゼファー400。空冷4気筒という日本人ライダーの琴線を震わせるエンジンレイアウト、そしてシャープなデザイン。発売は・・・確か1989年だった筈。特にカワサキが好きってワケでもないし、ましてゼファーが好きってこともないですが、25年を経ようとしているこのバイクにある種のリスペクトを感じます
。
400ccがリリースされた翌年に750ccが、その更に2年後1100ccが発売されました。個人的な趣味かもしれませんが、750はデザインがヤボったいし、1100はデカくて重過ぎるし。パワーは別として400が一番カッコイイ!と思ってます。
1989年・・・。実は私、この年からバイクの業界で働き始めました。発売当初の爆発的な人気ぶりは今思えば夢の様な話。入荷→即完売!って状態が何年か続きましたね。しかし、400を購入するユーザーは若者が多く、あまり大切にされなかったのも事実。あれ程、売れた車種にも関わらず、現在市場に残る良いものは既に多くありません。近い将来、ある程度のプレミアが付くかも・・・と思っています。
発売当初は細かなトラブルも多く、そのクレーム対応にも追われました。しかし、ゼファーの整備、メンテナンスを通してバイク屋に必要な知識や技術の多くを学ばせていただいたのも事実。私にとっては或る意味、恩師と呼べる一台かもしれません。
今から24年前、ゼファーがこの世に産声を上げました。それを遡ること22年。私がこの世に生を受けました。そして今日が46回目の誕生日・・・。過ぎ去る月日の何と速いことか・・・。