
昨日、若い男性が、けたたましい排気音と共に原付で来店されました。要件を聞いてみると・・・工具を貸してほしい・・・とのこと。どうやら他店で購入した改造部品の取り付けをしたい様子。
「悪いけどなぁ、工具は貸せんのよ。」
彼にとって私の返答は意外だったみたい。しかし私は不親切や意地悪で言ってるワケではなく、平素からのポリシーとして基本的に工具の貸し出しはお断りしています。
勿論、懇意にしているユーザーさんが自店で買ってくださった部品を私たちの「視界」の中で取り付ける際などは一部例外としても、工具と技術は私たちにとって正に生活の糧。無くされても困るし、使用方法を間違えればいとも簡単に損傷する工具もあります。
職種は違っても手仕事をする人は皆、そうだと思います。例えば・・・
散髪屋さんに行って、髪を切りたいからハサミを貸して!って言われて貸す理容師はいないと思う。或いは、飲食店の厨房に出向いて、魚を捌きたいから包丁貸して!って言われて貸す板前さんはいないと思う。たかが整備士、修理工・・・世間一般にはナメられてるかもしれませんが私達も同じです。
年末も迫ってきました。今日も工具たちに、しっかり働いてもらいましょう!