昨夜、脱衣場までラジオを持ち込み入浴しながら聞いていました。NHK-AMの番組での話題は・・・「情報断食」。玉石混合、自身にとって要不要を問わず、目が覚めている間中、様々な情報が私たちに降りそそいできます。考えてみれば・・・テレビ、ラジオ、新聞、ネット、電車内のつり革広告に至るまでその媒体は多種多様です。ゲストコメンテーター曰く、時にはそんな「情報のストレス」から解き放たれることによって、現代人は随分ストレス解消になる・・・とのこと。情報を栄養に例えれば、今の私たちの生活は、明らかに栄養過多、しかも過度の偏食。健全なバランスの中で生活しているとは思えず、この状態を続ければ精神的に何らかのダメージを負わざるを得ないのは間違いなさそうです。
考えてみれば少し前まで、携帯電話もなく、ネット、メールも存在しない中で生きてきたのが不思議な様な、嘘のような・・・。
私の敬愛する作家の一人、沢木耕太郎氏が以前、記されていた文章に以下の様な内容がありました。
・・・一日でもいいから、ガイドブックやパソコン、携帯電話を持たず知らない土地に出かけてみてはどうか・・・。
私達大人でも勇気が要りそうなこんな旅・・・。今の若者には耐えられないかもしれませんが、何か思わぬ発見もありそうな気がします。
そういえば、近年、ぼんやりしている人の姿を見なくなりました。どこにいても時間の隙間を携帯電話が埋めてくれる現代。時には情報から解き放たれて、ぼんやり自分を見つめなおすのも確かに良いかもしれない。心にもそして身体にも
もうすぐお正月。私も一泊二日で小さな旅を計画しています。思い切ってケイタイやモバイル端末を持たずある種の「不自由」や「摩擦」も楽しみながら過ごしてみたいと思います。