いつもお世話になっている、け~ちゃんのニューマシン。ホンダの新型、SH-MODE125。エレガントなデザインのボディにラージホイールを装着した国内では珍しい方向性のモデルです。個人的にも非常に好きなカテゴリーのバイクです。昨夜、無事納車が完了しましたが・・・雑感。
近年、バイクのデザイン性と組立て効率の向上を追求した結果、整備性が著しく損なわれている様に感じます。
例えば・・・日常的に作業の必要が発生する外装部品の着脱。エンジンや車体回りの部品交換、メンテナンスを行う際にも避けて通れない「第一段階」の作業です。しかしその部品の取り外しが非常に困難なケースが少なくありません。固定に極力ビスを使用せず、ハメ合わせで組み立てる。勿論、メーカーサイドの視点に立てば、構成部品の数を減らし、作業時間の短縮に直結し「組み立てる」側はメリット大であることは明白。しかし「外す」側、すなわち整備する側の私達にはその負担が小さくありません。
力をかける方向や順序を誤ると、いとも簡単に破損する部品も少なくありません。特に寒い季節は樹脂部品も硬化しており、そのリスクが増大します。
「やっちまったなぁ・・・」
整備現場の皆様にとって、こんな経験は一度や二度ではない筈。かく言う私も然り。
その都度パーツクリーナーや潤滑スプレーを使って滑りを良くしたりドライヤーで温めたり、可能な限り手間は惜しんでないつもりなのですが・・・。
勿論、エンジンや電装部品でも、同様の「煩わしさ」を感じます。SH-MODEのバッテリーもフロントカバーの内側に装着されています。そのカバーもスムーズに外れる・・・とは言い難い構造・・・・。特にH社のバイクにその傾向が濃い様に感じるのは私だけでしょうか?
自動車やオートバイは使用に伴い修理点検は必須の作業となります。作り手の都合ばかりではなく、乗り手や整備するニンゲンの立場にも今少し配慮した物づくりをお願いしたいものです。