久しぶりに村上春樹氏の本を読んだ。一見、官能的とも思える文章、シーンでも、イヤラシさを感じさせない乾いた読み心地を読者に伝えてくれる村上スタイル。さすが!です。
後半、その中の一文が心に留まりました・・・。
以下引用・・・
「人にはそれぞれ、あるとくべつな年代にしか手にすることのできないとくべつなものごとがある。それはささやかな炎のようなものだ。注意深く幸運な人はそれを大事に保ち、大きく育て松明としてかざして生きていくことができる。でもひとたび失われてしまえば、その炎は永遠に取り戻せない・・・・。」
まさにそんな気がします。多感な年代を生きている我が家の子ども達。彼らも、そろそろ「小さな炎」を見つけるべき年頃だと思います。或いは見つけているのでしょうか?
そして私は?それを見つけ、大事に育てた!と言えるのでしょうか?う~ん、何とも言えませんなぁ。