旅が好き・・・というよりは上海の街そして江南の地方都市が好きで年に一度は訪中していた母。
89年。天安門での事件が起こる前。当時、中国に留学していた妹が一時帰国し中国へ戻る折、親戚の叔母と一緒に訪中したのが母にとって初めての中国でした。
それ以来、友人や親せきを誘っては、年中行事の如く上海へ足を運んでいました。
肉類は食べず相当の偏食家だった母。「食べる」という楽しみは無かった様に思いますが街並み、そこに住む人々、流れる空気に心から愛着を感じていたのでしょう。今年の冬季も旅に出るべく計画を進めていましたが、体調に自信が無いとのことで直前に断念しました。
遺品を整理していると本棚にはこんな本も有りました。多くのインデックスも貼り付けられ旅への想いが感じられます。
私自身は暫く上海とご無沙汰しています。一段落したら母の足跡を辿り供養するつもりで上海に出かけてみたいと思っています。