今朝、出勤前に立ち寄った実家で目を通した朝刊(Y)。
「文芸月評」のテーマに挙げられていたのは
「20世紀の切ない恋愛」について。
この世に生命体として生まれ適齢期を迎えれば、男女の間に恋愛感情が発生するのは当然のこと。その結果としての命の連鎖が種族の繁栄を築いてきたのですから。
紙面冒頭の数行を読んで、納得。確かに20世紀の恋愛と21世紀の恋愛、特にその感情の培養過程に於いては確かに大きな相違があります。その違いを生んでいるのは・・・そう、携帯電話、そしてインターネット。
20世紀に「恋愛適齢期」を迎えた方々はお分かり頂ける筈。親と同居する相手の家に電話をかける時のドキドキ感。好意を寄せる相手を想いながら眠れない夜。例えば声を聞くという今では当たり前の行為がどれほど難しかったことか・・・。リアルで会って過ごせる時間を、どれほど待ち焦がれたことか・・・。
昭和40年代生まれの私も然り。学生時代は勿論、今の妻と所謂「交際」している時期にはお互いケイタ電話を所有していませんでした。曜日や時間を決め、それでもドキドキしながらお互いの固定電話に電話をかけ話をしたものです。
ラブレター・・・。なんて・・今や死語になりつつあるワードかもしれませんが、当時は正しく「一句入魂」!一世一代の大勝負の心意気で綴ったのも良い思い出。
そして21世紀。小中学生でも携帯電話を所有しているのが珍しくない時代(その賛否はともかく)。通話はパーソナル⇔パーソナル。そして二人の距離を縮めてくれるメールやライン・・・。
48才、既婚。今更21世紀の恋愛を体験することは出来ません。でも正直、今の若者たちの環境を羨ましい!って思えないんよね。
最も、21世紀の若者20世紀の恋愛を体験することは出来ないので、お互い経験の上で評価をすることは出来ないのですが。
もう一度「恋愛」を体験できるとしたら・・・。あなたはどちらを選びますか?
20世紀の恋愛? それとも・・・21世紀の恋愛?
駄文を書いているとこんな曲を思い出しました・・・。