ここ数日、昼休みに弁当食べながら
GAYOで映画を見ていました。先日ご紹介した台湾の名作「海角七号」。
台湾南部、恒春の美しい風景。そこで展開されるドラマ。キャストも個性にあふれています。我儘なギタリスト、台湾での芸能活動を志す日本人女優、やさぐれ警察官、人妻に恋するバイク屋の店員、商売熱心な地酒のセールスマン、無愛想な少女・・・。脇役と呼ぶには勿体ない味で見る人の心に入り込んできます。
過去と現在。二つの時代がオーバーラップしながら進むストーリー。その中、かつての戦時中の台湾に教師として赴いた日本人青年を中孝介さんが演じています。
現地の教え子に恋し、お互い想いあいながら迎えた終戦そして引き上げ。歴史の流れが二人を引き裂きました。日本への帰国船の中で日ごと彼女あてに書かれたラブレター・・・。結局は帰国後も投函することなく数十年の歳月が流れ、その主も天に召されました。
死後、遺族がその手紙を見つけ、宛先であった曾ての「少女」に届ける・・・。
実話を基に作成されたこの作品。今も昔もそしてこれからの未来も、人が人に恋をするという崇高な感情は廃れることはないのでしょう。
その「ラブレター」の内容。何度聞いても胸が熱くなります。ご興味ありましたらどうぞ作品をご鑑賞ください。台湾では「タイタニック」に次ぐ歴代2位の興行成績を記録した作品。後悔はさせません(笑)
国家、政治、戦争、経済・・・。互いの気持ちだけではどうすることも出来ない「事情」が引き裂いた恋は星の数にも勝る筈。二人の関係、そして7通のラブレターも又、その星の輝きの一つでしょう。
年頃を迎えた我が家の子ども達。実るもよし、実らぬもよし。生涯美しい思い出として残るような恋愛をしてくれたらと願っていますが果たして・・・。