妻が不在の夕刻、倉敷のイオンに美味しい寿司屋さんがあるので妹と三人で一緒に行こう、と長女からの誘い。帰宅後、簡単ではあるが夕食準備をと考えていたので思わぬ展開。
さて、どうしよう・・・。いくら回転寿司とはいえ、月末迫る私の財布に3人分の会計を賄える程の元手は無し。それを察してか私が奢るから・・・とは長女の弁。
しかしねぇ、いくら社会人とは言え未成年の子どもに寿司を奢ってもらうとは何とも情けない。アンタら二人で行ってこられぇ・・・と断ったものの結局は行き帰りの運転役に駆り出され現地まで同行。
二人は寿司屋へ、再三の誘いを断った私は久しぶりに訪れた巨大な商業施設に戸惑いながら内部を散策・・・。しかし若い頃の様なワクワクを感じられないのは何故だろう。服屋、靴屋、雑貨屋、楽器屋・・・各テナントを見て回るも虚無感が増すばかり。
何故だろう・・・1人フードコートでハンバーガーを頬張りながら考えた挙句。そうか!なるほど・・・。売られている商品、今の私にとって既に不要な物ばかりであることが判明。
服?いつ着るん・・・。
靴?ヒ○キの通販でまとめ買い・・・。
楽器?今更ねぇ。
本?蔵書の読み直しと時に買い足す中古書籍で充分。
スウィーツにも食指は動ず、時計貴金属など元から興味の対象ではない・・・。
まぁ、強いて言えば・・・酒・・・かな(+o+)。
あのテの商業施設がターゲットとしている顧客層の中にアラフィフのボンビーオヤジは入ってないのでしょう。目を輝かせ楽しげに店内を回遊しているのは若者たちや小さい子供連れのファミリー、そして幅広い年齢層の女性客。各所に設けられた休憩スペースに陣取るのは私と同じような表情で、時間をつぶしているオッサンばかり。そう、私の様な顧客は「お呼びでない」のですよ・・・。
なるほど・・・こうして世間、というか時代の潮流からはじき出されてゆくのかと、ある種の感慨にふけりながら過ごした秋の一夜でした。