先日、地元の新聞に掲載された私の投稿です・・
連日、中国各地で行われる反日デモ、そして暴動とも受け取られる
日本関連施設に対する破壊行為など。
親中派を自称する私にとっては特に報道に触れるのが辛い日々である。
今回のようにデモの矛先が我が国の政府、歴史
に向けられていることは非常に残念だが、社会問題に対
しあのように多数の人々が同調し行動し得る事には、著しい経
済発展を続けるかの国が持つ強大なエネルギーを感じざるを
得ない。
しかし、このような時こそ両国の国民に求められているのは
冷静であることだと思う。そしてお互いに偏見の無い歴史的事
実を、そして円借款やODA等、中国が経済発展する段階で日
本が負ってきた役割を見つめ直すべきである。
今回のような問題の議論は、主に政府間で行われるべきものであり
、一時的な群集心理
や激情等に左右されないことも両国民にとって非常に大切と考える。
勿論、戦争を通して、アジアの人々に多大な被害を与えたことは事
実として忘れてはならないが、いつまでもその事に拘っても本当に
友好的な関係は生まれない。
就労、就学、結婚等で日本に滞在する中国人は約50万人と聞
いたことがある。
地理という物理的な観点からばかりではなく私たちは本当の意味
での隣人同士になれるかどうかの岐路に立っているのかもしれない。