昨今、スウィーツ系だの激辛だの、インスタント焼きそばの世界がタイヘンなことになっています。そのシーンをけん引するリーダー的存在は、やはり「ぺやんぐ」ブランドを擁する「まるか食品」さん。その発想と冒険心には脱帽!です。
この度はチョコレート味とパクチーをてんこ盛り入れたバージョンがリリースされました。チョコレート・・・は想像するにもキビしいものがありますが、パクチー版には大きな期待を寄せています。
そしてそのパクチー・・・。
注目され認知度の高い食材になりましたが、それは近年の事。少なくとも10年前は一部の「マニア」が嗜好するハーブだったように感じます。私が初めてパクチーを口にしたのは19歳の時。中国の街角で「麵」を食した折でした。
辣子(唐辛子)の辛さ以上に、口の中で暴力的に広がる独特の風味に衝撃を受けたことを覚えています。吐き出すべきか迷いながらも、それは失礼かと飲みこみ、どうにか一杯の麵を食べ終わる頃には、
「これもありかな?」
と思えるようになりました。
留学を終え、帰国した当時の日本では、そのパクチー(中国語では香菜xiang cai)に出会えることは非常に稀で、時に中国人が経営する食堂などで食した時には、その風味を噛みしめながら過ぎた日々を懐かしく邂逅したものです。
五香粉の匂いを嗅げば、勝利路のウサギの丸焼き、花椒は四川料理屋のおっさんの声,白酒は学生食堂の工人との宴,ジャスミンティーは旅先の旅館での一幕など様々な思い出が蘇ります。人間の記憶・・・。それは視覚、聴覚、触覚以外にも匂いが鍵となって引き出されるものも多い様に感じます。
先日、バイクをご購入くださった女性が使用されていた化粧品の類。香水なのか、何なのか・・・。そのあたり無頓着な私には分かりませんが、とにかくその化粧品の「匂い」は、まだ私が学生だった時代、些かの関わりがあった年上の女性が使用していた「匂い」そのものでした。えっ?と思いながら、まさかそんな話題には持ってゆけず、その匂いの正体たるブランド、品名などは未だ不明のまま
皆様は「匂い」の魔力に心を揺さぶられた経験、ありませんか?
そんなことはともかく、パクチーMAXを見かけたら、とりあえず・・・買!ですな。