昨日は好天に恵まれ最高の歩行日和。いつもの仲間と一緒に児島、鷲羽山方面へ30km強を歩いてきました。皆さん、100km完歩へ向け最後の長距離練習会でしたが、中々良いペース。今年も全員揃ってゴールの感動を分け合えることでしょう。
旧下津井電鉄の跡を遊歩道として整備されている「風の道」。桜並木では花びらの絨毯が、児島を過ぎてからは瀬戸内海の多島美、瀬戸大橋の絶景に感動しながら歩を進めることができました。私は初めてのルートでしたが、クルマの通行もなくウォーカー、ランナーにとって本当に素晴らしい遊歩道でした。是非ご利用をお勧めします。
さて、その風の道。
私が物心つく前に他界した祖父は若い頃から魚の行商を生業としていました。父や親戚の語る昔話によると、かつては自転車で下津井まで仕入に出かけ、持ち帰った魚を売り歩いていたとのこと。今ほど道路も整備されている筈はなく相当過酷な仕事だったことは想像に難くありません。しかし晩年には旧下津井軽便も利用し、同地へ仕入に出向いたそうです。
資料によると1990年全線廃線されたとのこと。
顔も声も覚えていない、しかし私にとって濃いルーツにあたる祖父。故人の戦前、戦中そして戦後と苦渋を舐めたであろう人生の「跡地」廃線跡。そんな生涯に思いを馳せながら一歩づつ歩を進めました。