最近、ハングルの学習材料に韓国の詩を使っています。
中でも故ユン・ドンジュさんや故イ・ヘイン聖女の詩は言語の壁を通り越して打たれます。
今の「教材」はイ・ヘイン聖女の친구야 너는 아니?(友よ君は知っているか?)人の心の痛みを花の生涯に喩えながら紡がれる詩。以下一部抜粋・・・
・
・
・
봄비처럼 고요하게 아파도 웃으면서
너에게 가고 싶은 내 마음
너는 아니?
향기 속에 숨긴 나의 눈물이
한 송이 꽃이 되는 것
너는 아니?
春の雨の様に静かに、痛くとも笑いながら
あなたのところへ行きたいと願う私の気持ちを
あなたは知っているだろうか
その香の中に隠された私の涙が
一輪の花となることを
あなたは知っているだろうか・・・
さて、韓国現代詩を学んでゆく過程で知り得た日本の女流詩人、故茨城のり子さん。
若い頃より日本語での詩作を続けながら晩年は現代韓国詩翻訳の第一人者であられた女史。何と本格的にハングルを学習されたのは50歳を過ぎてからというから驚きです。
私も今年で50歳。魯鈍な私の脳みそが女史の様な働きを見せることはありえませんが、せめて一歩でも半歩でも前に向かって、「新しき」何かを学び続ける心は持ち続けたいものです。