上海の「大世界」がリニューアルオープンしたとのこと。
大世界、ダーシージエ(北京語)、ダスカ(上海語)・・・。この施設?をご存じの方は、前世紀から上海と関わりのある方、或いは中国現代史に深いご興味のある方・・・。そのどちらかでしょう。
どんな施設?その誕生や経てきた歴史だけでも記せば相当の文字数になってしまいますので、こちらでは割愛。要は1910年代に建造された屋内型娯楽施設。そのモダンな建築物の中で行われる「アミューズメント」は時代と共に変化し、社会主義の色濃き時代には「上海市青年宮と名を変えた時期もありました。その後、80年代半ばには再び「大世界」の名を冠し営業。上海の庶民に愛され続けるも時代の流れ。2003年に閉館。私も上海を訪ねる度、その前に足を運ぶも、何度ため息をついて踵を返したことでしょう・・・。
その大世界が、復活!勿論、上海の歴史を見つめ続けたあの建築はそのままで。
伝統劇や芸能、映画、各種展示物にも興味ありますが一番見てみたいもの、それは・・・。
夢多かりし青春の時。狭く軋む椅子に腰かけ薄暗いステージ上で繰り広げられる越劇(中国式オペラ)に見入っていた若き自身の姿。胡弓の音に耳を澄ませば、そんな「自分」に出会えそうな気がしてなりません。そして「ChuiTian!」と私の名を呼ぶ友の姿にも・・・。
ネット情報によると、ゲート付近に設置されていた「哈哈镜」は往年そのままとのこと。入場チケットは60人民元。確か80年代は3~5元位だったと思いますが・・・。ひとつの国の経済が成長するってのは、こういうことですね。
上海への旅・・・どなたかご一緒しませんか?