昨日の新聞紙面より・・・。高校での韓国語の教員不足が深刻・・・。教師の定年等に際して補充が進まないのが原因とのこと。結果、一人の教員は複数校での授業を掛け持ち教壇に立っているのが現状らしい。
記事を要約すれば・・・両国語を学習する生徒数にも大きな格差が有り、韓国の高校で日本語を学習する生徒の割合は約2割の35万人。それに比べ日本の高校で韓国語を学んでいるのは僅か0.2%の一万人余りに過ぎない・・・とのこと。そうだろうなぁ、と納得できる数字です。韓国の料理、エンタメがこれ程ポピュラーになった現代でも、もう少し掘り下げてその文化を学んでみようという方は残念ながら少ない。勿体ない話です。
確かに英語や中国語に比べグローバルな言語とは言い難い。しかしそれは日本語とて同じこと。我が国を一歩出れば、我々が慣れ親しんだニホンゴの無力さに深く気づかされます。
然し日韓両国は狭い海峡を隔てた隣国同士。上記数字は文化、総合理解への「一方通行」の現状がよく表されている数字だと感じました。
少し話は反れますが・・・韓国に於いてのみならず中国、東南アジア諸国等々では、比較的長期滞在、駐在、在住している日本人でも、その地の言語を習得している、或いはその意欲を持っていると思われる方が非常に少ないと見えます。これは言語学習の得手不得手などの問題ではなく、思考回路の中で、その国、国民、そして彼らが作り上げた文化への「敬意」の欠如なのではと思われますが如何でしょうか?
結果、現地のコミュニティーに入ることが難しく、同国人同士の小さな世界で固まり、ある種のバリヤの中で時として共通の「敵」となるその国の文化を蔑みながら日々を過ごすことになるのです。チョット言葉がキツいかもしれませんが海外で多くのJapanese!と自称する方々を見ているとそう思われてなりません。 残念。
勿論、英語は世界共通の「必須科目」。ある一定レベルでの習得は絶対条件だと思いますが、更に若者の視野を広める意味でも彼らがその他の言語に触れる機会が増えることを切に期待しています。その結果は必ずや記事の筆者記すところの「・・・異文化を知る態度を学ぶ」ことに繋がることでしょう。