昨夜も帰宅後、クルマに乗り換え下校する次女を途中までお迎えに・・・。
自転車を積み込み、家までの会話の中にも学校生活のアレやコレやが垣間見えます。
その中、現国の授業で取り組んでいる中島敦著「山月記」に話題が及びました。彼女の見解では、
「あの作品は果たして現国の教材として適切なのか?」
とのこと。なるほど、と久しぶりに私も再読。
...
確かに今の高校生にとっては中国の詩文に深く傾倒した著者の文面に「現代」を感じ難いのかもしれません。物語の舞台は中国であり原作は中国古典作品、文中には創作漢詩も登場します・・・。
しかし名作というのは歳月を経ても色あせないもの。掌の中のスマホが世界と繋がる21世紀の今でも心に深く沁みる作品。
娘曰く、教師から生徒に問われているのは・・・
「何故、中島敦は山月記を書かなければならなかったのか?」
何故?勿論それは本人の胸中脳海を探っても有形物として見つからなかったかもしれませんが、愚にもつかぬ私ごときの感想を述べれば・・・
人奢ることなかれ。そして他人の意見に耳を傾けそして苦言に磨かれよ・・・ってなことを自身に言い聞かせたかったのかな~?と感じます。よくわからんけど。
享年33才。何者かに追われる如く生き急いだ生涯を偲びつつ、他の短編も再読しながら週末を過ごしたいと思います。
因みに明日は家庭の事情で「臨時休業」いたします。よろしく。