昨夜は家の雑事に追われ、愛犬を連れ戸外に出たのは23時頃。
それでも私との散歩を楽しみに待ってくれていた様子。そそくさと玄関から飛び出しました。
バイパスを経由し北から南に向かう上り坂でさそり座の雄姿が視界に飛び込んできました。春は気流が不安定で天体観測には不適とされる日も多いのですが、昨夜は月光も邪魔せず、この時期にしては良好なコンディションでした。
縦三ツ星の頭部、赤く瞬くアンタレス、そして雄々しさを感じさせる尻尾のカーブは夏の夜空を飾る星座の中で文句なしの主役と言えるでしょう。
暫く歩を止め愛犬と見あげる。四季それぞれに登場し天空を彩る星座たち。この地球に流れた想像を超える長い年月に生まれ死んでいった古今東西の人々が、それぞれの喜怒哀楽を噛みしめながら見上げたことでしょう。私も又、宇宙に流れる時間の一瞬を享受させていただくべく生を受けた一個の生命体として対峙・・・。
先日、いつもと違う時間に出勤したら、懐かしい同級生に会いました。そして昨夜も時間を違えた故の再会。特別な場所に行かずとも、特別な散財をせずとも日常の中にも大小様々な感動が潜んでいるものですね。全ての星座に精通せずとも、四季の主役級を把握しておくだけでも、その「登場」に季節の移ろい、そして感動を味わうことが出来ますよ。
「曲がりかど南の空と向き合へば今年はじめて見るアンタレス」by一成