今朝のニュースより・・・
米スターバックスが、中国アリババ集団と提携しコーヒーの宅配サービスを始めるとのこと。先ずは北京と上海でスタート、今年中には全国30都市での展開を目指す・・・らしい。
コーヒー・・・中国語では咖啡(カーフェイ)、ハングルでは、커피(コッピ)。世界の人々を魅了してやまない飲料で私もその愛飲者ですが、その昔、中国や韓国に滞在で美味しいコーヒーを飲むのは中々に叶わぬ夢でした。
例えば80年代の中国。まず街中に喫茶店が皆無。外国人が利用するホテルのレストランに出向けば、メニューの中に「咖啡」という文字を見つけることもありましたが、まぁ、それはコーヒーに似た黒い飲み物・・・という程度の代物でした。私の記憶では・・・四角い固形物を茶杯に入れて熱湯を注いでいたと思います。敢えてそんなモドキを飲まなくても美味しい中国茶が沢山あったのでそちらを好んで飲んでいましたね。
そして同時代の韓国・・・。街中に喫茶店はあったものの、それはカップル等が恋を語りに出かけるような薄暗い空間。独りでコーヒーを楽しむ様な雰囲気ではなかった上、その味も又、何と表現すればいいのか・・・表現し難い味の「飲み物」でした。
時代が下って現在。両国の人々は当たり前の様に美味しいコーヒーを楽しみ、コーヒーのある生活を享受しています。特に韓国の人々のコーヒー好きは相当なもの。街中を歩けば至る所にオシャレなカフェがあり老若男女の利用者で繁盛しています。
経済成長を計るもの・・・GDPやらナントカ指数みたいなものを持って語られることが多いのですが、私に言わせれば・・・。
コーヒーの味、ケーキの味、インスタントラーメンの味・・・この辺りを「味わえば」、その国の経済や人々の生活レベルは概ね察しが付く様に感じます。
因みに私は喫茶店等に足を運ぶ習慣がなく、スターバックスも利用したことがありません。専ら家や職場で一日3杯程度をブラックで喫するのみです。
世界がスタンダード化、グローバル化していく現代社会。良い面もありますけど、古来より祖先が尊重し伝えてきた伝統や習慣が駆逐されないことも願っていますが・・・さて。