我が家の近所に新しい自販機が設置されました。
平素、清涼飲料水を飲む習慣が無いので、まずお世話になることは無いのですが・・・へぇ~、カルピスって100年前に作られたんですね!
100年前を調べてみると・・・サリンジャーやナット・キングコールが生まれ、関東大震災が起こる前・・・か。久しぶりに飲んでみようかな。
その昔、私が中学生だった頃。長期休みになると神戸に住む叔母の家へ毎度、居候を決め込んでおりました。
一応、宿題も持参するのですが真面目に取り組む筈はありません。バスに乗って三ノ宮へ出かけたり、飼われていた犬と戯れたり、隣家の子ども達と遊んだり・・・。切羽詰まってくると当時、中学校で国語教師をしていた叔母に急かされ彼女の教え子達も一緒にどうにかやっつけていました。思えばあの当時は教え子が家に来たり、先生が教え子の家に出向いたりフツーに往来していました。時代・・・でしょうか。...
中二の夏休みのこと。叔母から学校生活に問題がある生徒の家に出向くので一緒に行こうと誘われました。市内の瀟洒な住宅内。所謂「豪邸」の部類にも入る邸宅です。
先ずは応接室に通され、お母様(おかん、ではなく)が飲み物とご自身で焼かれたケーキをご用意くださいました。その白い飲料をひと口飲んでビックリ。水ではなく牛乳で割ったカルピスだったのです。細長いグラスにストローがささって・・・やっぱブゲンシャはスゲぇ!と子どもながらに驚いたものです。
その後、我々と同世代の「ご子息様」の自室に移り学習会。その部屋の何と広かったこと!そして更に驚いたのは、自宅内に「体育室」があり、そこには跳び箱やらマット、鉄棒などが設置されていたのです。世の中、色んな人がいて、いろんな人生があることも学んだ13歳の夏でした。
カルピスという言葉に触れると、今もあの味そして豪邸での一日を懐かしく思い出します。
「カルピスをミルクで割りし人もいて皆それぞれに暮らし向きあり」byかずさん