今朝、耳を留めたラジオニュース・・・。中国雲南省普洱市でのコーヒー栽培について。
毎年2桁の成長を続ける国内のコーヒー需要を支え、地区の貧困対策にも大きな力になっているとのこと。
普洱市は本来、お茶の産地ですが、より単価の高い農産物としてコーヒーに注目し作付面積を拡大。中国国内の90%以上を同省で生産し、中国の生産量は世界第12位とか。
ご存じの通り中国は広い国なので、国の東西南北で様々な気候帯が存在します。同地区はラオスやミャンマーの国境近く。暖かく、そして一日の気温差もあることから、コーヒーの栽培に適しているみたいです。
30年以上前のこと。省都の昆明から、おんぼろバスに乗り更に南、国境の町シーサンパンナへ旅したことがあります。普洱市はその途中にある町。昆明からシーサンパンナまで途中の町で2泊しながらの3日間を要しました。普洱市も通過している筈なので、もしかしたら一夜を過ごしていたのかも。宿泊した村の光景などは今でもよく覚えていますが丁度その頃は日記を残していないので定かではありません。
雲南省は「少数民族の天地」とも呼ばれる程、多くの少数民族が固有の文化を持ち生活を営まれています。私が目指し滞在したシーサンパンナはタイ族の自治州。当時は中国的、漢民族的な雰囲気を感じさせない東南アジアの空気に満たされた小さく素朴な町でした(今は分かりませんが)。
古い静かな招待所に投宿し、毎日あてもなく徒歩でブラブラ。郊外の市場や集落、寺院を訪ねたりした日々を思い出します。
その頃はコーヒーなど口にできるとは思いもつかず、飲み物はひたすら「茶水」。恐らくは普洱茶・・・だったのでしょうか。
近い将来、普洱市で生産されたコーヒーが日本に輸入される日が来るかもしれません。もし飲む機会があれば・・・遥か雲南の地で過ごした、青春の日々を思い出しながら飲んでみたいと思います。
「おもいでを茶杯の中に注ぎたし茶の村は今珈琲の村」byかずさん