いつもお世話になっている病院の西に鎮座している石塔、常夜灯。
庭瀬を経た後、松島を通って西へと続く道「鴨方往来」の街道筋だったことの証でしょう。常夜灯の傘の形状に何とも言えない「味」を感じませんか?
調べによると石塔は「三界萬霊塔」と呼ばれる種類のもの。三界とは我々が「悟りを得て、仏に成るまでの間に、延々と生まれ変わり死に変わりするこの世あの世をまとめて、大きく三つに分けた世界」とのこと。まぁ・・・よく分かりませんが、あの世やこの世の全ての人々、精霊に対して感謝の気持ちを込めた石塔と言えるのか。
右の常夜灯には「金」の一字が刻まれています。これは勿論、金毘羅さんへの信仰心でしょう。西から金毘羅さんを目指す旅人は鴨方往来を通って更に東、庭瀬辺りで「金毘羅往来」への進路を変更したものと思われます。
昔は旅の途中に命を終える人も多かった筈です。客死・・・。上記「三界萬霊塔」は、そんな行き倒れた旅人への供養の意味もあったのかもしれませんね。
そんな石塔の目の前に巨塔の様な大病院があるというのも皮肉なものです。
金毘羅往来を攻略した後は「鴨方往来」も歩いてみようと思います。