11月22日といえば・・・夫婦の日など想像される方が多い事でしょう。当地では「御会式」の日。今朝もウォーキング途中、お寺の境内に立ち寄ってみました。
敷地内の各寺院にも生け花や供え物が準備され夜の訪れを待っている様子でした。
今夜は消防団活動で警備に当たる為、参拝が出来ない故、朝のうちに本堂と檀家の寺院の堂前で手を合わせてきました。
行列に参加する子ども達も、ワクワクしてるでしょうね。もう授業どころではないかも。
しかし・・・天気が、どうでしょうかねぇ。今の時間でも晩冬の夕方を思わせる曇り空。雨が降らなければ、寒空の下の方が「らしさ」もあって良いかな、と思います。
例年通り本堂前では甘酒が、商工会前では、こんにゃく田楽が配られる筈で、楽しみにしている人も多い事でしょう。欲を言えば・・・般若湯なども振る舞われれば大変嬉しいのですが(笑)。
話は変わって・・・。
最近また読み返した本ですが・・・宮本輝著「異国の窓から」
ここのところ旧街道にハマっている私の心にも響く一節がありましたのでご紹介します。
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「ロシアの文学をすべて読破したとしても、私たちはロシアの星の色を、人々の匂いを、空気の肌ざわりを理解することなど断じて出来はしないのだ。ある概念として、二、三歩そこに近づけるだけである。だが私達の知らない場所の、よるべない一点に立ち尽くして、何を考えるでもなく、ぼんやりとあたりを見渡しているうちに、個々の心の領域に応じて、それまで見えなかったものが、言葉にならないにせよ、確かに見えてくることは事実だ」
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こんな「感性」と共に旅を楽しめたらと思っています。近くでも遠くでも、見えなかったものが見えたと感じられ、言葉として紡いでゆけたら、それが旅の記憶となり精神の糧となる筈です。
今夜は金毘羅を往来した旅人も足を留めたであろう境内で過ごしてみませんか?