朝食はお粥を食べることが多いです。
今朝も前夜に炊いた雑穀入りご飯を茶碗半分ほど残しておき大根の葉も入れて煮込みました。
そして辣油を追加。寒い朝でも温まるし、胃にもたれません。
その昔、中国の小都市で生活していた頃も、朝はお粥をいただいていました。
南部では日本と同様「粥」(ジョウ)と表記しますが、華北地方のそれは「稀饭」(シーファン)と呼ばれています。南の「粥」は鶏のスープや海鮮などで味付けされますが、北の「稀饭」は薄い塩味のみ。椀の中に占める米の密度も文字通り「稀」で日本的に言えば「重湯」よりも多少お米が存在感を主張する程度です。
それに合わせるのは油条(ヨウティヤオ)という細長い揚げパンが定番。それで2~3角(約10円)。
稀饭を煮る釜から上る湯気、ヨウティヤオを揚げる油の匂い、四方から押し寄せてくるような街のざわめき、話し声・・・。
実際に再訪することは叶いませんが、今朝もお粥をすすりながら昔日の光景を思い出しました。