先日ご紹介した「寺子屋」跡の近くに大きな井戸があります。
上水道が整備される以前には長らく水に不自由した土地柄。私の育った町内には多くの井戸、或いはその跡が残っています。その中でもこちらの大きさは他を圧倒するとも言えるでしょうか。その次は・・・おそらく実家の近所に今もある井戸かと。知名度?としては「陣屋の井戸」が上ですけどね。
資料によると少なくとも300年前には、この場所に井戸が有ったとのこと。300年前と言えば・・・江戸幕府8代目の将軍、吉宗の時代。井戸の周りには大勢の老若男女が集まり、文字通り日毎夜毎の「井戸端会議」が開かれたことでしょう。その中には愛や恋を語り合った若者もいた筈。井戸に歴史あり。材料として用いられた石たちは、人々のどんな囁き、悲哀を受け止めてきたのでしょうか。
さて井戸といえば・・・80年代の中国で大ヒットした名作「老井」を思い出します。
こちらも水争いと恋愛が絡めてのストーリー展開でした。主役を務めたのは今や中国だけに留まらず世界的にも御大となられた「チャン・イーモウ」氏。当時はカメラマンだったにも関わらず、いきなり主役に抜擢されたエピソードは中国映画好きの間では有名なエピソード。
80年代当時。実は中国でも日本の映画やドラマが既に上映され人気を得ていました。
中でもガオツン・ジェンの人気は群を抜いていた様に思います。
誰?実は・・・高倉健さんです。北京語読みするとガオツン・ジェン。中国滞在中、何度も言われました。
「お前の中国語より高倉健の方が上手だ。彼を含め日本の俳優たちの中国語は素晴らしい」
いや・・・吹き替えなんですよ、実は(笑)。当時の映画は日本映画や洋画も全て吹き替えられていました。そんな「勘違い」をしてしまう程、海外から得られる情報量は少なかったし、地球に住む人間なら中国語を学ぶのが当たり前なのだ!と奢れるくらいの民族意識があったのでしょう。
この度のウィルス騒動。日本を含め世界各国では対策に追われていますが、本家、中国国内に於いては終息期に入った模様です。
その「騒ぎ」の中で大都市の封鎖、一週間で完成させた病院など世界は中国の力を思い知らされる結果となりました。
今後、世界における政治的、軍事的なパワーバランスが変わってくることも予想されます。
もしかしたら・・・今の英語の如く、中国語という言語までが世界を圧倒し、学ぶことを強いられる時代が来るかもしれません。現在でも言語使用人口では中国語が英語を凌いで圧倒的な首位。
インターネットツール然り。因みにTwitterのユーザーは1億数千万人、Weibo,Wechatは4億人超。
さて、これから世界はどう変わるのか?誰にも、そして人工知能とやらにも予想のつかない未来を生きましょうぞ!