仕事を終えた後、妻からの指示で買い物を仰せつかることがあります。
一昨日も途中にある店で卵やら食パンやら諸々の品を求めました。そんな時には自分へのお小遣い、、、のつもりで安い酒を1本だけ買い物カゴに入れます。
酒の種類はその時の気分次第。なるべく100円程度で買えるものをと心がけています。昨夜はストロング系のレモン酎ハイ税別88円也。会計を済ませ店舗の外に出たらすぐに飲み始めます。飲みながらの道中、、、。行儀悪いかもしれませんが、これも徒歩で通勤する者の醍醐味であり特権と言えるでしょう。
帰宅後に飲む量は変わらないのでいつもより酔っ払い家事を済ませた後は早めに就寝。すると、、、案の定、丑三つ時に目が覚めてしまうんですよね。
消し忘れたラジオからはユーミンの特集番組が流れていました。改めて彼女の歌に感動し、その生い立ちもwikiってみました。やはり幼少期から音楽に接する環境があった様です。しかし、同じ環境と時間を与えれたとて、凡人では、とてもそのレベルにたどり着くことは叶わないでしょう。その感性、声質、存在感など「神」とやらが人を選び才能を宿されたとしか考えられません。
昨日の新聞紙面で紹介されていたのですが、、、。万有引力の法則を発見した、かのニュートンは20代前半に約一年半ほどコレラだかペストだかから逃れる目的で田舎の実家に引きこもり、「疎開」に似た生活を送られたとのこと。薄暗い部屋で過ごす時間の中で光の屈折法則や微分積分を発見したそうです。その微分積分に私も含め後世の学生達も多くが苦しみ悶えることになるのですが、、、。自粛生活が必ずしも停滞や後退ににはならないと言えるでしょう。もしかしたら今、この時点でもアパートの一室の中から輝かしい発見や定理が生まれようとしているのかもしれません。
とは言え芸事、スポーツ、学術など全ての分野で、ある一定以上の「領域」には、神が許したもうた者しか到達し得ないのが悲しいかな現実かと。努力が必ずしも実らないのが人生です。
仕事も同様で長い時間働けば儲かるのなら話は簡単なのですが、どうもそうでも無いようで。私たちとて、1日24時間の中からそれなりにまとまった時間を働くことに費やしているつもりですが、その結果、成果は皆様もよくご承知のところ。何してるのか、よく分からない人が案外、儲けるシステムを作り上げていたりもする。だから金を儲けるというのも努力に加えて「才能」が大きく左右すると言えるのではないでしょうか。
例えば、、、金融機関からどれくらい借り入れするのか、どのような返済プランを組むのか、、、。利益を生み出す為には元手となる資金が必要不可欠です。ちょっとした商売でも新しい方向に活路を見出そうとすれば店舗、仕入れ、運転資金など数千万円、億万円に近い資金の用意を強いられる業種も少なく無いでしょう。しかし、億万円の金額にビビることなくビジネスを動かすことは、普通一般の神経では相当のストレスになると思うのです。私など小心者なのでそんな借金でもあったものなら即、心の病を得ることになるでしょう。平常心で金とビジネスに向き合える素養はスポーツで言うところの「身体能力」と同意ではなのかと感じるのです。残念ながら私には、その方面の才も持ち合わせないようです。
敬愛してやまない林芙美子大先生は代表作「放浪記」の中で、、、
「気がすむということは一番金のかからない楽しみだ、、、」
と綴られており初めて読んだとき、確かに!!と感じ入ったことを覚えています。
妬まず羨まず生きてゆけば食い扶持、そして帰路のスーパーで安酒を求める程度の「楽しみ」は何とか賄えるだろうと信じて本日の業務開始です。