浦田駅の次は弥生駅を目指します。周辺にはゴボウが沢山植えられています。大きな葉っぱに浮かぶが如くに走る車両の姿は中々絵になる風景でした。写真、撮っておけば良かったね。
弥生駅付近から少し右に逸れて行くと小さな学校が目に入ります。こちらは「岡山朝鮮初中級学校」です。所謂北側の組織、朝鮮総連系の学校で幼稚園児から中学生までの子ども達が学んでいます。私もハングル学習経験者として素通りするのは失礼かと思い寄り道しました。

嘗ては私たちの住んでいる区内にも同系列の学校があり、校舎の上に掲げられた見慣れない文字を子ども心に何とも不思議な気持ちで見上げていたものです。その後、生徒数の減少などを理由に統合され現在、県内ではこちらが一校のみ。朝、通勤中に同校のスクールバスを見かけることもあります。更に遠方の生徒用でしょう。隣接する場所には「ビンナラ寮」と書かれた建物もありました。ビンナラ、、、おそらくハングルでは빛나라と書き「輝く国」という意味だと推測します。因みに輝く、、、から連想したので余談。「眩しい」をハングルでは「눈부시다」ヌンブシダと発音します。眩しい
...、、、に似ていませんか?こんな言葉の類似性からも長い歴史の中で文化の相互交流が続いたことが感じられますね。
私は政治的ポリシーもなく北側の体制や総連の姿勢について語る気持ちはありません。しかし民族教育という教育システムには十分な存在意義があると考えています。こと他郷にある人々にとって自らの血のルーツとなる土地が育んだ言語や文化を守ろうとする気持ちは捨ててはならない意識、アイデンティティーでしょう。日本国内でもフランスのリセ、中国大陸系、台湾系それぞれが持つ中華学校などで多くの子供たちが学んでいます。私個人としては多様な学びの中で成長する子供たちを心より応援したく思っています。
近所には韓国食材のお店や飲食店もあります。キムチ、豚足、マッコリ、、、そんな看板を見ていると水島という街が持つ歴史の一面が伝わってくるようです。
つづく・・・