更に南進を続けると、、、臨海鉄道の本社が見えてきます。正面玄関は閉まっていましたが、脇にあるゲートが少しだけ空いていて、そこから出入りする社員さんの姿もありました。

繁華街に潜入してみると、、、昼間から結構なボリュームでカラオケを楽しまれている店もありました。三密を避ける為に窓や扉を開けているので、通りまでよく響いてきます。岡山では見られないテイストを放つお店もあるので機会があれば夜の表情も拝見してみたいものです。

繁華街を抜けると高架が二股に分かれます。左は工場の専用引き込み線。右が旅客を乗せて終点の「三菱自工前駅」に向かっています。私も右に進路をとり進んでゆくと目の前に港が見えてきました。

久しぶりの海の匂いを楽しみながらの小休止。海上保安庁の船や、あおの甲板に動く職員さんの姿も見えます。潮の匂いにヂーゼルエンジンの吐き出す匂い、工場から流れてくる匂いなども私にとっては非日常の香りです。

今から20年くらい前かな。この港には何度かバイクを運んできたことがあります。中国から入港してくる船の船員さんが帰国後に転売することを目的でバイクを仕
...入れ本国に持ち帰っていたのです。
車種によっては結構な値段で買ってくれたのを覚えています。
左に見える小高い丘が近年、地下軍需工場跡で有名になった亀島です。現在は公園として整備されましたが戦時中は、その地下に掘られた洞窟で飛行機の部品などが作られていたとのこと。こちらも機会を改めて見学させていただきましょう。
若い頃、水島の同業者さんが焼肉を奢ってくださったことがあります。連れて行かれたのは亀島の麓の集落。夜も遅い時間だったと思います。看板も無い普通の民家。中に入ると座敷の上にテーブルが置かれた食堂であることは分かりました。しかしメニューはありません。女主人曰く、、、
「お客さんの顔と人数見たら何をどれくらい食べたいか分かるんじゃ」
少々荒っぽいシステムに感動したこと。そしてその味が最高に美味しかったことを覚えています。
その同業者さんは数年後に病を得て亡くなられました。もう一度行ってみようにも、その店?がどこだったのか知る術はありません。