小さな旅のお話、、、。
以前から気になっていたルートを徒歩で辿るべく先ずは出発点となる宇野みなと線の駅「迫川駅」を目指しました。
こちらの駅、昭和20年代までは「由加駅」という名称で鉄道を利用して由加山に参る人々の拠点となった駅なのです。
それ以前は旅人が所謂「下津井往来」を徒歩で移動した都合上、曽原、郷内、尾原を抜けるルートがメイン参道だったわけですが、明治期に鉄道が敷設されて以降はこの迫川ルートも随分賑わったようです。
その先入観を持って駅前に立ってみると、、、確かにその風情が感じられなくもありません。
分校の脇を抜けて奥迫川の集落へ。ここが岡山市であることを忘れさせるような静かな道を行きます。由加への道はどこから別れるのだろうと気にしながら進んでいるうちに倉敷との市境を越えました。峠にはお地蔵様が鎮座されています。かつては多くの旅人や遍路を見送ったことでしょう。その姿に送られながら道を降って行きました、、、。続く
「峠ぞと地蔵語るや夏真昼」byかずさん