思い返せば、、、高校を卒業して間無しのころ、友人の運転する車で訪れて以来の由加山参り。こんな感じじゃったんかな?当時の記憶とすり合わせながら境内を散策しました。
しかし入口の看板から始まって仏と神を奉ずる者の間に小さからぬ「大人の事情」の存在することが感じられ何とも心にスッキリしないものを覚えます。あくまで奉ずる者の問題であって仏や神には何の責任もなく恐らく天上では両者腕組みをしながら、下界の下衆な争いを見ておられることでしょう。
それはさておき、、、さすがは馳名内外の古刹。神仏ともに荘厳なものです。最近、江戸期の石材にハマっている私としては特に神社の方では存分に目を楽しませてもらいました。文化、天保、嘉永、、、、。そんな元号と共に当時の石工の技で刻まれた寄進者の名前を拝見しながら境内を廻りました。
街道へ降りる階段に西日本の信者を中心に寄進されたものが多く残っています。摂津、播磨、今治、、、。そして両脇には近年まで旅人が投宿したであろう旅籠の建物が見えます。すぐ近所に大きくりっぱなホテルもありますが、出来ることなら、門前の旅籠に泊まって暮れ行く境内や、明け方の風情に浸ってみたいものですね。
「竹床几草鞋脱がせし旅籠かも」byかずさん