台風が過ぎた後から季節が一気に秋へと移ろいだように感じます。
その足の速さを例年以上と感じるのは気のせいだけではない様です。
先日、中央図書館で借りていた本を返却すべく地元の「ふれセン」の情報コーナーに出向いた折、以前から読みたかった本を見つけお借りしました。
川越宗一著「熱源」
本屋大賞、直木賞の両賞を受賞した本作。ストーリーの壮大さ、書き手の熱に圧倒されながら読み進んでいます。
樺太アイヌの歴史に絡んだロシア人、ポーランド人、和人それぞれ強烈な個性を放つ登場人物がページの中に躍動しています。
どんな職業でもプロの技には敬服させられますが、この一冊からも、この道でメシを食う者の力量を思い知らされる心地です。
その中、樺太アイヌのヤヨマネクフがアイヌにロシア語を教える学校を作るための金銭的支援を仰ごうと村の頭領バンフケの家を訪ねます。何を教えるのか?との問いに、ヤヨマネクフはロシア語の会話と読み書き、次が地理と算数だ!と答えます。地理?意外だと思いましたが以下その続き、、、。
「知る世界の広さは人生の可能性の広さだ」
なるほど!名言です。確かに世界の広さを知り、世界の現実を知ることで人生の選択肢や視野が大きく変わると言えるでしょう。そしてその世界とは地面だけのことではなく同じ国内、地域に住んでいる多様な価値観を持つ人間性という「世界」も同じかと思います。
春以来、人類はコロナという見えない敵に振り回されました。大人もそうですが、子供たちも様々な影響を受けています。殊に世界の広さを最も学ぶべき立場の大学生、専門学校生諸君は同級生にすら会うことが叶わない現状です。自分の目や肌で異文化に触れることが出来ず、今の状態は人類にとって大きな損失が続いているとも言えるでしょう。
1日も早く若人が世界に触れることが許される時代が再来しますように。
ところで、、、昨日から遂にスマホのユーザーとなりました。別にガラホで全く不満や不自由は無かったのですが、LINEがガラホのOSでは使えなくなる(機能が制限される)、、、とのこと。主に家族とのやり取りで使っているLINEがリアルタイムで反応してくれないのは私はともかく家族に迷惑をかけることとなりますので、、、諦めました。
初めて使うスマホに暫くは戸惑いながら、先ずは今まで使っていた機能が使えるようになること。あとは、まあ、ボチボチ付き合ってみますわ。