夕飯後のお散歩…。雨降りならではの風情を楽しみながらのひと時でした。
傘の中で雨音を聞きながらアスファルトに滲む信号機の色を見ていると不思議な心地になります。
なんて言えば良いんだろう…人ひとりの小ささとか、この星が存在してきた時間の中を自分が通り過ぎる時間の短さとか…まぁ上手く言えないけど、鉄板に囲まれた車から降りて二本足で歩くことで五感が敏感になるせいかもしれません。たまには良いですよ、たまにはね。
そんなこと思っていたら宮本輝さんの小説、流転の海、第三部の一節を思い出し、ひもといてみました…。以下引用
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滅びなかった国は無い。中国の秦も、ジンギスカンの蒙古も、ローマ帝国も滅びた…。
「ソ連もアメリカも、滅びるときが来るじゃろう」
そうやって、いつか地球という星にも滅びる日が訪れる。そんなことは天文学の初歩的常識なのに、人間は戦争をする。そしてその犠牲となるのは、戦争を計画し実行した者ではないのだ…。
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以上引用
ゴールデンウィークに浮かれ立っている国もあり、戦禍に怯える国もあり…。携帯電話が普及しようが人工知能とやらが開発されようが人の営みの根本など大して変わりませんな。愚かなものです…。